2004.8.2
今日は友人の知り合いからの紹介で、お芝居鑑賞。
ご本人が出る、というので、応援がてらの観劇、という気持ちで行ったのですけど……。
ちょっと早めに家を出て、高田馬場のBIGBOXのぴあで、ケッケフェスの一般を購入。なにやら、ミスチルなり東京宝塚なりの発売日だった模様で、30分前に35番(笑)。結局発券を受けたのは20分過ぎだったけど、40番くらいで。昼はそれからもう一度並んで、80番くらい。あせることはないチケってわかってたけど、マウスの公演の記憶があるので、抑えられてよかった。目当ては木村亜希子さんですよ、モチロン。
漫喫で時間潰して昼公演。
……いや、ビックリです。正直、2000円というチケ代とかから、あんまりキッチリした芝居を想像してなかった(過去、あかぺらの若手公演がこの料金だった)ので、あまりに見ごたえのある芝居、感服しました。作品は「lilac〜追憶の円舞曲〜(ライラック
ついおくのロンド)」
“帝都を騒がす闇夜の鴉……”
実は、警察の極秘活動員。非合法の絡む、特殊任務を帯びた、謎の記憶喪失の男……。
その課の警部として捜査を仕切る姉と、執拗に警察を追い詰める新聞記者の妹。二人の父親は未解決事件の被害者。二人は“殺人”と思っているが、世間では報道の影響で“自殺”と思われている……。父と同じ道を選ぶことで犯人を追い続ける姉と、報道に身を投じることで、別の道から同じ目標を追う妹。
そして、15年前のとある惨劇の主役である富豪の未亡人と、因縁浅からぬ新聞の編集長……。
話の冒頭は、“鴉”に関わる部署に配属された、ある新人刑事が、鴉の謎を追うところからはじまる。意味ありげなセリフでヒントを与える私立探偵、派手な追走劇。結局、不可解な展開で逃げられ、左遷を示唆された新米刑事は、新聞社へ“鴉の謎”に対するヒントを求めて向かう。編集長の誘導で見事“鴉”をつきとめた彼は、“試験合格”ということで、特殊班の一員として認められる……しかし、編集長もただでヒントを与えたわけではなかった。『わいに肩たたかせたら、あぶないで!』
新人の初任務。しかし、そこには新聞社の記者が潜入……盗聴器の情報をもとに潜入した彼女。姉との対決で、彼女の感情は爆発する……しかし、そこに現れた編集長は、警部に取引を持ちかける。『一面、この件にするか、15年前のあの件にするか。どっちを選ぶ?』
そして、“15年前の惨劇”に関わる話が展開されていく。
とある名家。婿入りした当主は、妻にたいして苛酷にあたる。『顔を見せるな。世間には“病弱”と言ってある』
孤独、排斥。彼女の心は封じ込められ、親族の集まるパーティーで、その心をさらす……『奥様からのハーブティーです……』
30人近い死人の出た毒殺事件。彼女も同じ症状だったが、奇跡的に一命をとりとめ、逆にそのことから“犯人”として訴追を受ける。
『だが、具体的な証拠に乏しく、無罪放免や』
『その状況で、生きてるなんて不自然です!』
記者は疑いの目で彼女を見て、“時効の成立”が近いことを知って、『私が書きます』と猛進する。
そして、警部は鴉に『彼女の追憶を盗んで』と依頼する。形のない、彼女だけが知る“あの時”を……。
ここから、容疑者の女性に接近して、むしろ心を開かせる鴉。事実を形作る報道の怖さと真実の探求の狭間で葛藤する姉妹、自身がしる真実を握り締める編集長、と各人の模様が描かれます。
結局、彼女は実際に犯人で、明確な犯意をもって心中の道をえらんだ……しかし、若き日の編集長がたまたまその場に居合わせ、彼女に蘇生を施して、生き残る機会を与えた。彼が第一報をモノにしながら、続いて真相の探求をしなかったのは、『彼女が言わないと意味がない』と考えたからだった。
彼女はあまりに過去に縛られていた。それゆえに現在を生きることから遠ざかっていた。そして、“鴉”は過去を持たない故に、“いまここに居る自分”に執着した。そんな男が、過去にしばらた彼女にしてあげることは、ただ逃がしてあげられることだけだった……『生きたいのなら逃げろ!』『見て、あれだけの人を殺してなんとも思わなかったのに、震えてるの』彼女は、過去を、追憶を盗まれることによって、何かを得たのだろうか?
彼女の管理していた、あの惨劇の舞台となった庭園。その庭園は、今は“鴉”の持ち物。この任務の成功報酬。数々の花や木。記憶のない男は、彼女から名前を教えてもらったが、ただ一つ、彼女が“もっとも美しい”といった花だけ、教わってなかった。
『探偵さん、彼に伝えてください、あの花の名前は……』
セリフはここまで。ただ、バックに流れる音楽は、『エーデルワイス』。エーデルワイスの花言葉は、“大切な思い出”。
印象深いラストシーンでした。
この芝居、開始にかかる歌が『ヘミソフィア』、千秋楽のみラストに『tune
the rainbow 』。そういえばラーゼフォンも、『思い出』に重点が置かれた作品でしたね。
実はこのお芝居、セットがほとんどなく、パントマイムや人の動きで情景を再現するかたちをとっていて、観る方の想像力で、いくらでも背景が浮かんだり、カメラワークがあったりする演出で、演技の力が問われる分、観ていてとても刺激的でした。
少し前に見た『シェイクスピアシアター』もそうでしたけど、こちらは衣装もほとんどそのまま。役者さんたちは、形にするまで大変だったと思います。
そして、その衣装も担当してる、後半のメインである“惨劇の生き残りの未亡人”役の役者さんが、今回で役者としては引退される、ということで、ラストでは出演者から花束贈呈と、客席から拍手が。昼の部を観たときに、“あ、この人いいな”と思ってて、次の公演も見ようと思ってただけに残念です。
ちなみに私がチケットを買わせていただいたのは上のあらすじで探偵役をやっていた方。いろいろ“その他”の役を好演されてました。次回も楽しみにしています。
ところで、アドリブ部分で、
『水樹奈々のライブ、行きたかった』
では、なんか仲間内で受けてたんですけど、いいんでしょうか?(笑)
あがってきた彼に、友人が挨拶するのを待って撤収。
西武新宿まで出て、窓から“世界の山ちゃん”の看板が見えたので、そちらに。いつの間に出来てたんだろう。手羽先、よく食ったなぁー。
大江戸線から浅草線-京急と直通で帰宅。乗り換えはこっちの方がラクかな。
今年の芝居はホントに外れがない。
作品なり商品がらみなりのイベントはそこそこ。
ライブは……なんかこの土日でガックリ。月末、“ひとしずく”に挽回させてもらいます!
今回観に行った劇団はVARNA-TheAnotherWords-という演劇集団。ちょっと詳しくは判らないんですけど、次回の公演も拝見したいとおもいます。
【今後のヨテイ】
2004年
8/8(日) 14:00 高橋美佳子ぱよの日イベント
8/8(日) 18:00 田中理恵 Cafe de Rie Summer
Special Live&Party 2004 Sibuya O-West
8/22(日) 13:00生天目仁美と伊藤静 デビューライブ
原宿アストロホール
8/29(日) 19:00 美佳子@ぱよぱよ公開録音(予定)
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